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AeroHouse TG

AeroHouse TG(AeroHouse To Go)とは、ユニットのデリバリーによる施工や移設再設置を前提に開発されたタイプのエアロハウスです。

2011年の秋に開催された国際見本市「Ceatec2011」で電気自動車、日産リーフのためのスマートハウスとしてエアロハウスが選ばれました。その時に開発した「CEATECエアロハウス」を改良し生まれたものが「AeroHouse TG(To Go)」です。

​従来の エアロハウスに対してよりシンプルなモノコック構造を採用しておりますが、柱のない大空間、大きな開口部、強固な構造などの特徴にかわりはありません。

Ceatec2011で展示中

「CEATECエアロハウス」は幕張から1300キロ離れた宮崎へ運ばれ展示され、その後海を渡り沖縄へ移設展示されました。

沖縄で展示中のCEATECエアロハウス

最終的には東京の郊外に移動して「本設」の住宅として竣工しました。

「本設」の住宅として竣工

AeroHouse TG の特徴

移動を前提とした工法でありながら次のような特色を持っています。

  高い居住性:厚さ120mmの木にすっぽり覆われた空間の居心地よさ。

  高い断熱性:ログハウスと同様な壁構造にプラスしさらに外断熱を施しています。

  高い耐震性:元々移動を前提に考えられた構造です、ヨコをタテにしても成立。

これらは一般木造住宅を大きく超えるものです。

a.移動時にココを取り外します。

b.道交法でサイズが規定され天井高さは2.3mになります。

c.棚板はありません。必要な場合は壁(柱)の前付けます。

AeroHouse TG の概要

構造体は木ユニットと柱脚から構成されます。

もともと連結し大きな建物を作るため1ユニットとして考えられました。道交法をクリアーする最大の大きさです。

この状態で室内の床、壁、天井は既に出来上がっていると言えます。

壁、屋根、床は120mm厚の木材ですのでこれだけでもある程度の断熱効果は期待できます。(一般的なログハウスと同じです。ログハウスは断熱材を使っていません)

大きな開口部は連結し空間を広げるためと大きな窓をお勧めしているためです。壁を作られても構いません。

木ユニット+柱脚の1セット

AeroHouse TG 構造体の仕様

a.木ユニット
サイズ:L5980mmxW1920mmxH2780mm(外形)
木の種類:欧州赤松(主にスウェーデン産)
厚さ:120mm
構造:「アイガキ」工法

b.柱脚
鋼管90φ溶融亜鉛メッキ加工

価格
価格はお問い合わせください

輸送費用

関東近県の場合荷下ろしのレッカー代を含め10万円程度
鎌倉市またはつくば市の工場渡しにすることもできます。

基礎
別途です。地盤の強度(地耐力)により変わります。十分な強度を持つコンクリート面がある場合はそのままでも設置できます。標準的な基礎図面は設計図書にありますので地盤調査の上地元業者で見積もりを取ってください。工事費は10万円~15万円くらいだと思います(地域によってかなり異なります)地面に厚20mmの鋼板を敷きその上に設置した例もあります。

その他
木ユニットは「ログハウス」と同様に木を積み上げ壁、床、屋根面を作り上げています。ログハウスと同様に乾燥状況により隙間があくことが希にありますが構造上問題はありません。隙間が発生した場合安定するのを待ち砥粉などで補修します。

AeroHouse TG の販売・発注形態

a.構造体の販売

構造体は1つからでもご購入できます。

木ユニットと柱脚も別々にご購入できます。

構造体が完成した状態で納品されます。その時点に室内の床、壁2面、床は完成しているわけです。各種必要工事は特殊なものはなく一般的な工務店やセルフビルダーの知識で対応可能です。

施工資料として基本タイプ(9.5坪)の設計図書一式をお渡しします。

図面はA3サイズです。(CADデータではありません)

 

b.構造体の販売+基本タイプのカスタマイズ

基本タイプの構造、床面積を変えずにプラン、窓、扉、外装などのリデザインを承ります。

料金は20万円(+税)からです。ご要望をお聞きし見積もりをお出しします。

床面積を変える場合は下記の「注文設計」にあたります。

c.構造体の販売+基本タイプのカスタマイズ+確認申請

当社で確認申請業務までを行う場合の料金は40万円(+税)からです。

 

d.構造体の販売+注文設計

ご要望をお聞きしたうえで当社の設計監理業務報酬規定に基づき見積書をお出しします。

AeroHouse TG の建て方

構造体(木ユニット+柱脚)の販売を基本とします。

鎌倉やつくばの工場で組み立てられデリバリーされます。工場まで直接取りに来られる方法でもかまいません。

住宅や他の施設として成立させるための各種付帯工事は

    a.建て主によるセルフビルド方式:全ての工事を建て主が行う。
    b.建て主による分離発注方式:工事は行わず各工事の発注、工程管理を行う。
    c.工務店に一括発注方式:一般的な施工方法

などの方法で行ってください。コストダウンをお考えの場合は何かをご自身で行う必要があります。例えば「分離発注方式」にして「一括発注方式」に比べ100万円位コストダウンした例もあります。

基本タイプ(9.5坪)の設計図書一式をお渡しします。それを参考に進めてください

地元業者が行うことを基本にしていますが地域によっては施工業者をご推薦することもできます。

 

施工に関する質疑は常時受け付けます。

 

一般的な技量の施工業者であれば図面+質疑で施工できると考えますが必要な場合は現場対応いたします。出張費は\50,000/日+交通費(首都圏以外の場合)

 

建築確認申請など各種申請業務も地元業者が行うことを基本にしています。申請に必要な図面は設計図書にあります。

 

構造体の製作期間は発注後2週間から4週間です(工場の混み具合によります)

AeroHouse TG <基本タイプ> 設計例及び参考工事費

木ユニット(L5980mm x W1920mm x H2780mm)を3つ繋げた床面積9.5坪をエアロハウスTGの<基本タイプ>とします。

建物概要

床面積:31.61平米(9.56坪)
平面寸法:5.62m x5.62m(壁芯)
天井高さ:2.300m
内部仕上げ
   床:欧州赤松素地
   壁:欧州赤松素地、一部杉板張り
   天井:欧州赤松素地
開口部
   窓1:5500w x 2200h、ペアガラス
   窓2:1800w x 1800h、ペアガラス
   玄関扉:850w x 2100h、アルミ断熱扉
外部仕上げ
    外壁:焼杉ブラシ落としの上塗装
   屋根:シート防水
断熱材
   屋根、壁、床下ともQ1ボード30mmから50mmm
給排水設備
   トイレ、ペーパーホルダー、ミニキッチンL1200
電気設備
   電灯コンセント配線、照明配線、TV、TEL配線、換気扇

※防火構造が必要な場合壁はガルバリューム鋼板+サイデイング、屋根は防火仕様のシート防水またはFRP防水、窓は網入りまたは防火ガラスになります。見積もりをお出ししますのでお問い合わせください。

参考写真

構造体のデリバリーです。鎌倉~幕張で2万5千円 / 一台でした。9.5坪でこれが3つ必要です。

一緒に付いてくる柱脚です。

クレーンで持ち上げトラックからの荷卸と柱脚の取り付けを行います。クレーンはオペレーター込みで4万円~5万円 / 日です。

これを3つ並べます。

ここまでが販売する構造体+柱脚です。屋根、壁は「ログハウス」と同じ仕様です。屋根と開口をシートで覆えば数カ月このままでも問題ないでしょう。セルフビルドを段階的に進めることができると思います。構造体に屋根防水を追加するとプラス20万くらいでしょうか。

壁パネルも工場で製作しておけばその日のうちに取り付けが完了します。これは展示用なので省略していますが壁パネルの内側の胴縁の間に断熱材を入れます。

建具も2箇所しかないのでその日のうちに完成できます。(これは展示用に木製建具にしています。実際はアルミ建具がいいでしょう)

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