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この場所のためにある奇跡の家、進化するコンパクトハウス

January 31, 2014

 都内に暮らすUさんのエアロハウスは、そのヒストリーがユニークだ。

このお宅は、宮崎、沖縄と旅した経験を持つのだ。往復、約3,200kmの旅を終え、都内の住宅街の一角に佇む。狭小地にすくっと建っている。

なぜ家が旅をするのか?

それは、このエアロハウスは、移設再設置を前提に開発され、エアロハウスTG(Aero House To Go)という名前を持ち、ユニットのデリバリーが可能なのだ。

 

 

 

2011年の秋に開催された国際見本市「Ceatec2011」で電気自動車、日産リーフのためのスマートハウスとして、もともと製作された。実は、このとき、宮崎県の五ヶ瀬町に持っていくことを前提に設計。そのような相談が、大手広告代理店から舞い込み、プランが練られた。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 五ヶ瀬町では、町内施設としてツーリズムの拠点に使いたいという要望があった。さらに、自然の中のどこでも立てられる可動式タイプも課題であった。

運搬は3つに分割して4Tトラックで運んだ。2メートル×6メートルというユニットとなっていた。陸路、2晩かかり、現地では施行会社が立ち会い、合体させた。

 


2011年の町政55周年の記念事業の施設に使われ、五ヶ瀬町に半年間置かれることになった。

さらにその後、沖縄に向かった。大手広告代理店がコマーシャルフィルムの制作に使うためだった。実は、宮崎に旅立つ前に、東京に戻されることが計画されつつあった。

 

Uさんからメールが建築家の村井氏に届き、狭小地を購入しようと検討しており、とりあえず手付金をうったという。間口が3.6メートルで、奥行きが11メートルという細長い土地にエアロハウスが建てられないかという相談だった。

ちょうど、「Ceatec2011」のために設計されたエアロハウスTGの模型があり、ふと、それを縦にして置いたところ、建築家の村井氏は、あっ、と声をあげた。ぴったりと納まるではないか。

建ぺい率、容積率、日陰斜線を綿密に計算したところ、問題ない。もし10センチ土地幅が狭ければ、成立しなかった奇跡の取り合わせであると振り返る。

 

 Uさんは、前にエアロハウスのことを調べたときから、コンセプトとして「横を縦に」というのがあることを知っていた。元々そういうことができるコンセプトのプロダクトであることを察し、この話に乗ってみることにしたという。

左右の壁の幅が2.3メートルしかない。ワンルームマンションを縦に引き延ばしたたような雰囲気だが、空間的に面白いと村井氏も直感した。コルビジェの集合住宅のベットルームも参考になったという。

 


沖縄から戻ったエアロハウスTGは、U氏の土地に運び込むため、4メーター道路をクレーンでつり下げた。電線を超えてつり上げる。当日は近所からの見物人で大騒ぎだった。

間取りは、1階の南側にお風呂とトイレ、洗面など水まわりと収納、そして仕切らない寝室とした。2階にLDK、ロフトも寝室に。一人暮らしで、季節に応じて寝る場所を変えるプランだ。夏は寝室を涼しい1階に、冬はロフトでポカポカの寝室とした。しかし、実際に暮らしてみると、ロフトが一番使うことになり、あとは2階を利用しているとか。

 

 

以前から「小さな家」に魅力を感じていたとUさん。小さな空間の中に、無駄なく人間の生活に必要なものがギュッと詰め込まれている、合理的な感じが好きだったいう。

また「セミオーダーメイド」というコンセプトも合っていたようだ。

注文住宅の魅力の1つに「自分に合った器をゼロから作れる」ことがあるが、「そこまで徹底しなくとも、ある程度自由に設計できた上で、ところどころは人が器に合わせる様なことがあってもいいのでは」と思っていた。


 

 だから、フルオーダーメイドであることよりも、しっかりとした構造で高い断熱性能の空間を手に入れたエアロハウスにUさんは満足している。
 

 


 


ところで村井氏は現在、5坪の住宅のプロジェクトをしている。外形が2.9M×6Mの家だ。内外装を工場で作って低床のトラックで運べる家を追求し、まずは自分のためにつくってみるそうだ。
 

小さな家というコンセプトもまだまだ可能性が広がりそうだ。

 

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Uさんから住まいの感想を寄せていただきました!


1:こだわった点について>>>

○費用

「一人暮らし用の物件なのであまり大きな費用を掛けるつもりはない」

ということでかなり厳しい条件でのコストコントロールを行っていただきました。何と、ファサードの木材のペンキ塗りに至っては、職人さんの手間賃を抑えるためソーラーデザイン研究所の職員さんの手により施工頂いたと伺っています。

○外壁

外壁はガルバリウムにしました。

元々はコスト面から、窯業サイディングをご提案いただいていましたが、やはりコーキングのメンテナンス等の面を考え、多少のコストアップをしてでもということでガルバリウムを選びました。狭い土地でファサード以外の面が隣家と接近していますので、お隣様にあまりご迷惑(補修のご協力)等頂かないためにも、この壁材を選んだことは良い選択だったと思います。

2:実際の住み心地>>>

○1F収納のカーテン

収納には、当然、木製の扉がついているものという固定観念があり、そういった建具の話を詰めようとした際に、村井さんから「カーテンにするのが良いのではないか」というご提案を頂きました。どちらかというとコスト削減の意図が強かったのかもしれませんが、結果として、使い勝手よくかつ、柔らかい雰囲気になりました。もし開き戸等にしていたら、扉開放時等に狭い空間の中でストレスを感じることになっていたと思います。

○エアコンの室外機

非常に狭い土地の中で、唯一スペースがあるファサード側に室外機を置くのは見た目が良くないということで、壁面等に取り付けというのが落としどころと思われました。その様な中、プランニング時に村井さんから「ここになら地面に置ける」というご提案を頂きました。ほぼ長方形の土地の中で、建物裏の辺が若干だけ斜めになっていてできていた僅かなスペースで、普通なら見逃すところです。壁面取り付けとした場合は、振動が壁に伝わることの悪影響や、メンテナンス性の悪さがやはり気になるところだったので、地面置きできたのはとても良かったです。

○ファサードの格子

完成間際に内覧に行った際、ファサード側の階段上にある窓が気になりました。「外側からの目線が気になるな」と。

なので、ここにはレースカーテンを掛けようかロールスクリーンを付けようかといったことを考えていました。最終の完成では、ファサードに、こちらからは細かい要望は出さずにお任せで設計して頂いた木の格子の飾りが取り付けられていたのですが、これが窓を覆う形になっていました。

普通の発想だと飾りは窓の部分を繰り抜くと思うのですが、この様な処理とすることで造形が単純になってコスト削減に繋がると同時に、目線も気にならなくなりレースカーテン等も不要となりました。非常に合理的な処理だと感じています。

3:使い安い点は?>>>

○ブラインド

2Fが、エアロハウスの特長でもある、かなりの大口開口となっています。

カーテン等どの様なものがよいのかと悩んでいましたが、村井さんから木製ブラインドを薦めて頂き、メーカーや商品選定まですべてお任せしました。

結果、大正解だったと思います。窓回りが非常にスッキリしますし、遮光や断熱性能も高いです。また、羽根の角度調整で、外からの目線は切りながらも採光はできる等、いろいろと自由が利きます。ちなみに、ブラインドの上げ下げはせず、羽根の開閉だけで、日常、事足りています。

○ミニキッチン

ミニキッチンは自分で選んだものではなく、ユーズドエアロハウスに含まれていたものです。

しかしサイズ的にも大きすぎず小さすぎず、簡単な料理をするのにちょうど良い大きさです。また、足元がスッキリしていて衛生的なところが気に入っています。収納棚は背面にある作り付けの収納棚を使用する様になっています。

○洗濯機置き場

洗濯機置き場は階段下に配置されています。非常に収まりが良く、かつ「扉を開けると何かにぶつかる」といったストレスも一切ありません。

TV番組等で、結構、洗濯機置き場はおざなりにされておかしな場所に無理やり設置されている事例を見かけますので、この小さな空間の中で無理なく配置されているのはうれしい事です。

○電気代

前に済んでいたワンルームアパートのときと比べて、電気代がずいぶん安くなりました。おおよそ2/3〜半額ぐらいです。例えば冬の場合だと、以前の鉄骨の底冷えする冷たさから断熱のしっかりされた木に変わったこと。

また、就寝時等はロフトを使い、上に溜まっている暖かい空気の中で過ごす様にしていることが影響しているのだと思います。夏の場合だと、アパートのときと比べて窓の大きさやいくつもあるので、若干暑い程度の時期は、通気をして風を通すだけでやり過ごせます。

あと単純にエアコンが、賃貸備え付けの質の悪いものから、省エネタイプのものに変わったことも影響するのかもしれません。

 

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